京都〜観光編〜

この前京都に行った時のことの続きです。

今回は観光編。と言っても一泊二日弱の短い旅行だったのでそんなに色々回ってないのですが。

事前にいくつか行きたい場所をピックアップしてあって、二日目、前回書いたイノダコーヒー本店に行った後、嵐山の車折神社へ。

こちらは芸能の神さまということで、芸事についてお参りしました。

名だたる歌手やミュージシャン、アイドルなどの名前の書いてある玉垣がたくさん並んでいました。

写真はありませんが…


その後龍安寺へ。

ずっとここの石庭に行きたいと思っていました。

有名なので以前から存在は知っていたのですが、ある時BSの番組で石庭の映像を見て、その侘びた独特の雰囲気に魅せられてしまったのです。

しかしいざ石庭へ行ってみると、意外とこじんまりした印象で、正直なところテレビで見た時ほど感動しませんでした。

観光客も多く落ち着いた感じには程遠くて、でもピンと来ないながらにしばらく眺め、なぜこの庭に多くの人が惹きつけられるのか、どういう意識のもとでこの庭は作られ、受け継がれてきたのか、というようなことを考えたけど結論は出ず…

過剰に意味を求めようとするものでもないよな…とか思いながら、石庭を後にしました。

その頃くらいからちょうど雨がぽつぽつと降り始め、傘を持っていなかった僕はそれでも急ぐことはせず、小ぶりの雨の中を歩きました。

そのうち、龍安寺の境内の中にある鏡容池というわりと大きな池に差し掛かりました。


池の水面には、雨の波紋が次々と立っていました。

その時ふと、石庭はもしかしたらこういうものを表しているのではないか、と思ったのです。


石庭には白い砂利石が敷き詰められ、横向きの線が並ぶように模様がつけられているのですが、まばらに置かれた15個の石の周りだけ、囲んで丸く模様がつけられています。

それはまるで水に滴が落ちた時の波紋のようです。

水面に雨の滴が落ち、波紋が広がるその一瞬、それが、石庭に表現されているのではないか…

そんな所から、刹那と永遠の関係性、みたいなことを考え始め、勝手に一人合点したような気になりました。

熊谷守一の雨滴の絵を思い出しながら龍安寺を後にしました。


と、何だかまだまだ観光編が終わらなそうなので今回はここまでにします。

続きはまた後日ということで。それでは。


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