ちとちと・その後

アルバムを発表してから少し経った。


そして最近思うのは、もっといいものができたのではないか、ということだ。

もちろん、作っている最中に手を抜いたつもりはないし、できて嬉しかったし、自分としてはよくやったなと、ちょっとは思う。


思うけど、何か物足りない気持ちもある。


社会的な評価が特にない(今の所だけど)というのもあるかもしれないが、今回のアルバムのクオリティで評価されてもどうなのだろう、と思う所もある。

そんな甘いもんじゃないだろう、と。


とにかく心残りがある以上、次の音源を早く作りたい、という気持ちは大いにある。


でもその気持ちとは裏腹に、制作自体は全然進んでいない。

アルバムができた当初は、この次はもっと容易に、ある程度ノウハウも積んだことだし、できるだろうと考えていた。

やる気もあったし、問題ないと。


…しかし今現在、完全に暗闇の中にいる。何もきっかけが掴めないのである。


何だか腑抜けになってしまったような感じで、これといった展望も何もなく、なんとなく日々を過ごしてしまっている。

もっと前には感じていた、どうなってしまうかわからないような、ヒリヒリする感覚が恋しい気がする。


こんなことでは、いけないと思う。


いけないと思うけれども、焦ってもいけない気がする。

しばらくは色々観たり聴いたり読んだりしながら考える時期なのかもしれない。

もちろん制作のリハビリは続ける訳だけれども…



という訳で、私は今迷える仔羊と化しています。


そういえば、米津玄師さんのストレイシープというアルバム、世間的にもめちゃくちゃ売れて評価も高くて、今更どうこういうことでもないんだけど、とても良かったです。


実は米津さん、あまり好きじゃないかなと思っていたんですが、アルバムを聴いて圧倒されました。

DTMをやっているSSW(怪しからんもそうですが)は、日本の中ではもうこれ以上のものはできないんじゃないか、とすら思いました。


国民的ミュージシャンと自分のような人間を比べるのもどうかと思いつつ、本当に、やりたいと思っていたことを全部ものすごいクオリティでクリアされていったような感じがしました。


トラックのセンス、様々な音楽の入れ込み方、楽曲のバラエティの豊富さ、スケール感、祈り、全部桁違いって気がして、脱帽でした。


まぁ、でもそんなことばっかり言ってても何も始まりませんしね。


結局はそれぞれが妥当だと思うことをやっていくしかないので、本気で、次はもっと良いものが作れるであろう、と勝手に自分で自分に期待しています。


ということで、それではまた。




「この次はモアベターよ!!」

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