がむしゃらに愛を込めて

昨日、私立恵比寿中学のライブ、「私立恵比寿中学 バンドのみんなと大学芸会2020 エビ中とニューガムラッド」へ行ってきた。


思えばエビ中のファミリー(エビ中ではファンのことをファミリーと呼ぶ)になってから5年ほど経つ。


正直それまで全くアイドルに興味がなかったのだが、2015年の年末の大学芸会(エビ中ではライブのことを学芸会と呼ぶ)に行かないかと友達から誘われたのがキッカケだった。


当時の自分は、会場(さいたまスーパーアリーナだった)のサイリウムの光とか、メンバーへのコールとか、色々違和感があり、また、アイドルやアイドルファンというものにも偏見があり、俺?俺は全然そういうのじゃないけどね、友達に誘われちゃってさぁ、まあ人生で一度くらい、アイドル?てやつ?見といてもいいのかなーみたいな、俺音楽やってっしさぁ、なんか人気じゃん?アイドルとか、経験として、音楽作る参考になるかもしれないし、別に興味ないっちゃないんだけどさぁ、俺フジロックとか行ってたし、みたいな、相当嫌な客だったろうと思う。



ところがそれから3時間後、帰る頃にはすっかりファンになっていた。


まず、曲の良さに舌を巻いた。

3時間ぶっ通しで歌って踊って、なんなら途中アクションまであって、息切れひとつせずパワフルにパフォーマンスしきるのにも舌を巻いたし、歌もダンスもめちゃくちゃ上手いし、しゃべるとグダグダでおもしろいし、単純にメンバーみんな可愛いくて性格良いし、ファンも熱く、何より一生懸命な姿に感動し、全てが衝撃的で、何ならライブを見る前ちょっと小馬鹿にしていた位の思い上がった自分が恥ずかしくなった。


それからCDやDVDを買ったり、またライブへ行ったり、すっかりファミリーの一員として仲間入りをさせてもらっている。


グループ自体もそれからメンバーの脱退や、病気、スキャンダル、そして死…といったレッド・ホット・チリ・ペッパーズも顔負けのドラマチックな(といったら怒られるかもしれないが)経歴を経、本当に色々あった。


今年もコロナの中思うように活動できなかったり、メンバーの安本彩花さんの悪性リンパ腫という重すぎる病気での活動休止もあり、こんなに色々厳しい経験をしてきたのにまだ追い詰めるの…と思わざるを得ないような気持ちだった。


ちなみに2017年に亡くなった、メンバーの松野莉奈さんと一番仲が良かったのも安本さんだった。


まあとにかく、そういう色々を経ての今回のライブで、去年の年末の大学芸会も結成10周年にふさわしい素晴らしい凄いライブだったが、今年はどうなんだろう、と不安と期待が入り混じっていた。


そもそもチケットがオンラインでスマホで受信するものだったので、携帯を紛失していた自分はチケットを買えず、ギリギリ昨日携帯が復活し、ギリギリチケットがあったので、ギリギリ買って、ギリギリのコロナ自粛の中、ギリギリの金銭状況、ギリギリじゃないと僕ダメなんだよ、とでも言いたいくらいのギリギリさで、ギリギリ会場入りした。


で、一曲目の岡崎体育氏提供のFamily Complexからもう泣いていた。


コール無し、アンコール無しで、会場のこととか色々あるのかもしれないが、正直音があまり良くなかった。

パフォーマンス自体のクオリティはもしかしたら去年の方が素晴らしかったかもしれない。

でも今年はずっと泣けて仕方なかった。


最後にやったスーパーヒーローという曲は、2015年のライブで最後にやった曲で個人的に思い入れもあり、このコロナ禍中にあって人々を勇気付けるのに最も適した曲のような気がして、ラストでまた泣いてしまった。


いい歳したおっさんがアイドル見て泣きまくる、というかなり恥ずかしい状態だった訳ですが、まあ恥なんて散々かいてきてるし今さらね…それにめちゃくちゃ良かったんだもの。

生でライブを見える喜びを感じたし、改めて音楽のパワーを実感させられた。

(よく考えたら今年初めての生ライブだったかも)


この先もずっとエビ中ファミリーだし、来年もあるならば行きたい。


最後に、せっかくなので、今まで私立恵比寿中学というグループの曲を聴いたことがない人に、個人的にオススメの曲を上げておく。(完全に余計なお世話だが)


色々考えたけど、やっぱり最初ならこれかもしれない。

エビ中の曲ではなく椎名林檎さんのカバーなんですが、グループやライブの雰囲気、パフォーマンス、最高だと思う。


初期から楽的な変遷はかなりあるんですが、今のエビ中(といっても発表は一年前だけど)といえばこの曲なんじゃないでしょうか。


怪 楽 庵 web

宅録ユニット・怪しからんの運営する、たのしいWebサイトです。

0コメント

  • 1000 / 1000