人生の空費

一日は24時間ある。


その中で、仕事とか睡眠とか多く割合を持つものも色々あると思うが、ついダラダラしてしまったり、ムダにしてしまったなぁと感じる時間ってある。


じゃあもしその時間がまだあったとしたら、どんなことをするかといえば、勉強をしたり、仕事をしたり、好きな人と話すかもしれないし美味しいものを食べるかもしれないし、要は有益なことに時間を使いたい、ということだと思う。


時間は限られているので誰もがそう思うのだろうが、じゃあそういった空費と思われる時間というのは、本当に不要なのかというとよくわからない。


YouTubeで、別に見なくてもいい様なつまらない動画をついつい長時間見てしまったり、どうでもいいネット記事を見出しにつられて見て気付いたら二時間も経っていたり、一番タチの悪いのはエロ動画を漁っている時で、性的な興奮と変な高揚感で何時間も動画サイトをさまよう、といった誠に不毛としか思えない時間を過ごしたことが何度もあったが、それが全くのムダだったか、と聞かれると、うーん、やっぱりムダだったかもしれない…


そう思ってもそういう時間を過ごしてしまうということは、何か意志の力よりも強い衝動が働いている、ということだと思う。


性的衝動とか、ゆっくりしたい、もっと寝ていたいetc…


と考えると、快楽というのに人は弱いのかもしれない。


ついつい甘いものを食べ過ぎてしまうのも快楽、ダラダラしたいのも、寝ていたいのも、エロも快楽である。

時間をもっと建設的なことに使い、もっと先にもっと良い快感やとんでもない後悔が待っているとしても、人は目先の快楽に飛びついてしまう。

人は弱い、本当に…


そもそも人間は快楽に抗うことができるのだろうか。

いや、短期的にはできるかもしれない。

しかし長い間、迫りくる様々な快楽に対して、全てはね除ける様なことが。


うーん、でも仕事中は動画サイト見てダラダラしたり、エロ動画漁って興奮したり、基本的にはしない訳だから(している人もいるかもしれないが)やっぱりそれは意識と環境のあり方によってちゃんと抗うことができるのかもしれない。


それをやっているのを見られると恥ずかしい、とか、社会的な責任感とか、見つかったら給料下げられるかも、怒られるかも、など自分の中の快楽を止める要因は様々かもしれないが、家にいる時、一人で自由で、自分以外に止める存在が誰もいないから、ムダな時間というのを過ごしてしまう訳である。


世の中には自分を厳しく律することのできる人もいて、本当に尊敬の念しかないが、そういうことの苦手な自分としてはどうしたらいいのか考えたい。


ひとつは外部からの圧力に頼るということだろう。

内部のものは期待できないので、何か逃れられない締め切りとか、他人の力を借りる。


ただ、そんな人がいない、という大きな問題がある。


宗教者の様に、神が見ている、的な考え方はどうだろうか。

神じゃなくても死んだばあちゃんが見てる、とか。

どっちにしろ信心深くないのでムリか…

そういうのはガチで信じてないと意味がない気がする。


やらなかった時の罰を考える、というのもあるが、どうせ自分がやーめた、ってなれば終いだし、となると如何ともしがたい状況に追い込む、というのはアリかもしれない。


そういう状況かはわからないが、家以外で作業することで効率は上がった経験があるので、それもいいだろう。

勉強、読書、ブログを書くのも、カフェや喫茶店、ファミレスなどを使えばいい。


ただ、今は緊急事態宣言中であり、コロナの流行を考えるとそういう場所に入り浸るのは不安がある。

あと単純にコストがかかる。

安く済ませようと、注文を追加しないで長時間利用するのも気まずい。


何だかどれもダメだな。

アイデアが枯渇している。


こうなったらもう行けるところまで快楽に身を任せ、堕落に堕落を重ねてみればどうだろうか。


そもそも自分を律することのできる人というのは、自分を律することが快楽なのではないか?

大盛りのトンカツ定食を食べるより、切り干し大根と納豆と玄米を食べている方が幸せだからそうしているんじゃないの?

もしそうだとしたら、それぞれ自分の気持ちいいことをやっているのだから問題ないじゃーん。


俺がYouTube見てダラダラしている間に、勉強をするのが快楽の人がそれをしているだけなんでしょ?

やってることが違うだけで、同じ動機で同じく快楽の為にやってんだから、え、なのに何でこんなに収入や暮らしや体型や健康、出会う人、他人からの扱い、周りの評判etc.に差が出ているんだ?


おかしいだろ、同じく気持ちいいことやっているだけのはずなのに…!!


そして死ぬ前になって思うのです。

ああ、もっと実りあることに時間を使えばよかった…と。



やっぱり時間は有益なことに使った方がいいようです。

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