最近竹が気になっている。
そう、あの植物の「竹」である。松竹梅の竹。
竹っていわゆる普通の木とは全く違う構造をしている。
幹の中は空洞だし、色も緑色だったり、表面の質感も木とは似ても似つかない。
同じ植物でも他の「木」に分類されているものとは全然違う種族のものだと思われる。
どちらかというと、草っぽい。
竹は成長が早いと聞く。
全く竹に対する知識がないのだが、タケノコの感じを見るに、薄い筒状の外皮が何層にも重なっているのではないか、と推測する。
つまり授業等で使う指し棒とか、警棒なんかと同じで、筒の中に小さい筒が、という風に何層にもなっていて、その内蔵された筒がどんどんせり上がっていく。
つまり一般的な木のように、少しずつ育っていく感じではなく、搭載されたユニットにより、段階的に次々伸びてゆくのではないか。
何だか、多段式のロケットを思い起こさずにはいられない。
大体、他の木は種から芽が出て少しずつ縦横共に育っていくのであるが、タケノコは突然地面が盛り上がって出てくるし、その時点で結構な大きさのイメージがある。
少しウィキペディアで調べてみたところ、通常は地下茎を広げ、そこからタケノコが直接生えることで増えていくらしい。
同じ地下茎から増えた竹は全て遺伝子が同一のクローン、だとか、なんて心踊る不思議さなのだろうか。
つまり同じ地下茎から生えている竹全てが一本の木、みたいなイメージでいいのだろうか。
村人が全員同じクローンの村、とか想像すると、かなり奇妙だ。
竹は寿命が来る前に一斉に開花し、子孫を作ると枯死するらしい。
その周期は六十年から百二十年、と書いてあるので、もし竹の花が咲いているのを見かけたら、かなりレアであると同時に、もうその竹林は枯れてしまうのだ、と切ない気持ちになるかもしれない。
うーん、考えれば考えるほど、異様…
竹を割ったような性格、とか言われるし、その材質を思い起こす限り、繊維は直線的であり、通常の木のように、同心円的な作りではない、というか中心がないのだし、そりゃそうか。
しかし、ただ生えて、花咲かせて子ども作って死んでいくだけって植物の一生を想像すると、なぜ生きているのか、みたいなことを考えているのがバカバカしくなってくる。
何か、もっと色々シンプルでいいのかもしれないなーと思ったり。
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