青春というものに、ずいぶん長く浸ってきた。
いや、ただ自分がそう思っているだけで、実際にはもうただのおじさんで、気持ちだけ、まだ青春から抜け出していないということかもしれない。
モテる訳でも何かに一生懸命打ち込んだ訳でもなく、ひたすらダラダラと、いろんなことを先送りして、まだ大丈夫、まだ…と往生際悪く生きてきた。
それは、そんなろくでもない青春をいつかは取り返せると思っていたからという気もする。
しかしそんな青春の土俵際での粘りもいよいよ終わりに近づいている…
今、この前買った勝手に観光協会の「勝手にご当地ソング47+1」というCDを聴いている。
その録音の質の低さに思わず笑ってしまいそうだけど、それが悪いかというとそういう訳ではなく、何というかすごくバカバカしくて楽しくて、「これぞ青春!」って感じがするのだ。
何だかとてもこの二人(みうらじゅんと安斎肇)が羨ましい。
そしてとても切ない。
CDの中ジャケに、みうらさんの「記憶と記録旅」という文章(最高)があって、旅とはいつか終わるもの、と書いているけど、青春もそうかもしれない。
でもこのCDみたいに刻み付けられた青春の何らかは、多分ずっと残り続けていく。
それで自由になったのかい
それで自由になったのかよ
心の中で14の自分がつぶやく。
それで自由になったのかい
それで自由になったのかよ
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