人気のヒ・ミ・ツ

世の中には愛される人とか、モノとか、場所なんかがある。


そのことについて、ちょっと気になったので考えてみようと思う。


ここで愛の定義がどうこうとか書き出すと終わらなくなるので、とりあえず『愛される=好かれる』ということでいきたいと思う。


愛される、ということは人を惹き付ける何かがあるということで、惹きつけられるとはどういうことかと考えると、自身の快感とか欲望に結びつくものがあるのかもしれない。


なぜ美人やイケメンは人気があるのだろうか。

ちょっと考えてみたけどよくわからない。

本能的な何かがあるのかもしれないし、美男美女の感覚が時代によって違うことなどを思うと、そうとも言い切れないかもしれない。


でもオードリー・ヘップバーンが十万年前のパプア・ニューギニアに存在しても、やっぱり美人の扱いを受けるのではないか、という気もする。

音楽だって、今流行のものも、時間や場所が違えば全く評価されないかもしれないし、それでも評価されるかもしれない。

ただ、僕は現代アートの素晴らしさを千年前のアボリジニに説明できる自信、それを美しいと思ってもらう自信はない。


とにかく、人気がある、というのには時代的なものと普遍的なもの、両方が混ざり合って存在し、どちらが欠けてもダメなのかもしれない。


僕はラーメンが好きなので、ラーメン屋で考えてみよう。


ラーメン二郎という店は、大体毎日行列である。

店舗や時間帯によっては1時間、2時間待ちなんてのも聞く。

なぜそんなに人気があるのだろう。


自分が二郎に行く時は、単純に、そのラーメンを食べたいから、である。

つまり味覚がその味の感覚を欲し、食べたいという欲望が現れる。

中毒性がある、とよく言われるが、それを美味いと感じ、しかもそれが記憶され、時折呼び起こされる、ということで、味覚に対して、もっとこれが欲しい、とか、もう一度食べたい、と訴えかける何かがある、ということだ。


クセになる味、という言い回しがあるが、最初は美味いと感じなかったものが、何度か食べるうちに欲するようになってしまう、ということがある。

つまり初めての感覚のものというのは嫌悪されやすい一方で記憶に残りやすく、しかもそれがだんだんと慣れてくると、その刺激を欲するようになる、ということだろうか。


僕もはじめて二郎を食べた時、悪い意味で衝撃的で、全然美味いとも思えなかった。

でも今は頻繁に食べたくなるし、好きだ。


脳の快感を感じる機能等に関してはもっと調べたり、考えてみる必要がありそうだが、とにかく、新しい感覚、他になかったもの、というのは記憶に残り、クセになりやすく、欲するようになりやすい=人気になりやすい、と一概には言えないが、そういうこともあるかもしれない。


ということで、終わります。

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