春よ来い

正月になると大概、餅を食べる。


もちろん食べない人もいると思うが、年末にスーパーなどに行くと目立つ所にどかんと餅が積み重ねて置かれるし、餅つきなど新年の行事として行われることも多いように思う。


自分も年末になるとやっぱり買ってしまう。

普段は全く買わないのに、なぜかその時期になると買ってしまったり、食べたくなったりしてしまうのは不思議である。


もちろん宣伝の効果もあろうが、それだけではない気がする。


ツイッターで拾った興味深い図がある。

日本全国の雑煮に関するマップである。


僕は鳥取県出身なのだが、この図の通り、実家の雑煮は小豆汁で、世間的にはぜんざいと呼ばれるものだと思う。


正月になるとどうしてもこの小豆汁雑煮が食べたくなってしまい、餅と小豆を買い込む。

子供の頃年末に餅をついた時、丸型に成形していた覚えがあり、それもこの図の通りだ。


全国的に見ると、小豆汁というのは鳥取県と島根県東部、岡山県の北部の一部と兵庫県の日本海側の一部だけで、特殊な部類に入ると言える。


他にも香川県ではあん餅を煮るとか、福井県は赤味噌仕立てとか、角餅・丸餅分岐ラインとか色々興味深い。


ウィキペディアで雑煮を調べてみた所、

「正月に限って雑煮と呼び、結婚式などその他の折に食べる場合は「餅吸物」や「おつけもち」と呼び分ける例が多い」

とある。


つまり全国的に正月には雑煮というものを食べる風習があるということで、それも興味深い。


色々雑煮について、餅についてなど調べてみたのだが、結構な分量で、なかなか大変な作業になりそうだったので、あまり深くは書かないでおく。


普段は食わなくても正月には餅を食う、普段神社に行かなくても初詣には行く、とか、風習や行事というのも今や形骸化しているのかもしれないが、それでもそういうことが残っている。

僕もなぜ正月に餅を食うのか、初詣に行くのか、いちいち深くは考えない。


なぜクリスマスにデートするのか、ハロウィンに仮装するのか、それぞれ意味を問いただしていたら、つまらないヤツ、と思われるかもしれない。


もしかしたら文化や風習なんてのも、結構いい加減に根付いてきたのかもしれないし、それで本来の意味とは違っても、違う環境・風土の場所ではよくわからないよなぁと。

だから形だけが伝わって、意味はあと付け、みたいなことも実は結構あるのかもと思ったりする。


風習の意味なんて普段そんなに深く考えないけど、たまに客観的に、それがどういうものなのか考えてみるというのもまた、興味深いことだと思った、ということで今日は終わります。

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