私たちの望むものは

仕事がなくて家にいると、こりゃあいいや、と毎日が楽しくて仕方がない。


仕事がしたくない訳です、はっきり言ってしまえば。

家にいて、ダラダラ過ごしたいんですよ、わたしゃ。


世の中には、仕事が好きで好きで好きで仕方がない!って人がいて、そういう人はたいがいお金持ちだと思う(少なくとも私よりは断然)ので、もうそれでいいんですが、仕事が嫌で仕方がない、という人には生きづらい世の中だと思う。


仕事が嫌=ダメ人間的な風潮があり、昔からよく働くことは美徳だとされている。

でもはっきり言って、働かなくてもお金に不自由しなければ、働く人ってどのくらいいるのって思ったりする。


ここでいう「仕事」というのは、何かしらの組織や企業に所属して給料をもらうような仕事のことです。

実際の「仕事」という言葉の範囲はもっと広いと思いますが。


例えば、このブログを書いて、毎日一万円でも稼げれば、どこかへ働きに出る必要なんてない訳で、結局そうじゃないから、働きに出かけている。


ならば、どうやったらこのブログに一万円の価値が付くのか、ということを考えてもいいのかもしれない。


一ブログ一万円を得るには、まず、お金を払ってもいい、という人がいなければならない。

どこぞのお金持ちが、毎日一万払ったるさかいに、あんじょう気張ってな、とでも言って毎日振り込んでくれれば、もう神様仏様お金持ち様ってなもんで、余裕綽々、悠々自適のブログ生活となる。


しかしそんなお金持ちいるだろうか。

まあいたとしても、相当な物好きで、そんな人は一年ほど経った頃に、ほな、にいちゃんこれからもがんばってな、とでも言って突然振込をやめることもあるかもしれない。

金持ち向けのブログばかりを書いていた私は、世間からは金の為に魂を売った奴、と罵られ、あんな小汚いブログで金を稼いだ奴は地獄に落ちればいい、と家にスプレーで落書きされたり、爆弾入りの小包が送られてきたり、変な人間に金を持ち逃げされたり、するのではなかろうか。


ということは、やはり金持ちの一点賭けは信用できん。

となると百円を百人から集める、という方法はどうだろうか。

いや、千円を十人からでもいいのだが、百円だったら百人ぐらい払ってくれそうじゃね?てなことで、百円、まあジュース買うのにちょっと足りないくらいの額である。


ではどうやったら百円払ってもらえるのか、と考えると、百円ください、明日の食べ物にも困ってるんです、と必死に呼びかけるか、このブログを読めば百万円必ず儲けられますよ、といった記事を書くか(それならもうそれやっとるわと思うが)とにかく、これなら百円払ってもいいかな、と思えるようなものを書くしかない。


では百円払ってもいいかな、と思えるようなもの、というのはどんなものだろうか。


やはりまず浮かぶのはエロである。

性的衝動というのは特に男性にとっては抑えがたく、その衝動が高まった日には、百円どころか一万円だって固くない。

しかし、文章でエロを表現するのは非常に高い技術と長い興奮状態を維持することが必定と思われるし、そんな文章を書く生活を毎日というのはとんでもなく大変なことと思われる。


その次に浮かぶのはビジネスに関するものである。

世の中にはビジネス本、自己啓発本が溢れかえっている。

「必ず儲かる方法」「お金を増やす技術」「金持ちになりたいなら尼寺へ行け」「私がなぜ一瞬も働かず一億円得るに至ったか」「お金を運んでくる幸運の牛」「出し抜く力」「金持ちと人脈を作る10の法則」などといった本が書店でも大きく平積みにされている。

正直この手の本を一冊も読んだことはないが、よく、何十万部突破!とか書かれているのを見ると、売れているんだなと思う。

しかし現時点で金持ちな訳でもないし、これまで金持ちだったこともない、そんな人間に成功法則なんてことを説けるはずがないのは自明の理である。


人間の三大欲求というと食欲、性欲、睡眠欲、という。

性欲は無理なので、食欲はどうだろうか。


ラーメンの回も何度か書いたが、特別引きはなかったように思うし、むしろ、まーたラーメン食ってて仕方のないヤツ、といった空気をそこはかとなく感じ、あまり今の所人気になりそうな気配はない。

大体ネットで大概のことを調べられる現在、うまい飲食店の情報なんていくらでも手に入るので、わざわざ私のブログに来る必要もないのではなかろうか。


そうなると睡眠欲、ということになる。

睡眠のことに関して専門的な知識は全くないので、まず睡眠のことを勉強しなければならない。

しかしそれも手間だし、結構そういうことを書いている人もいると思う。


ならば、読むだけで必ず眠くなるブログ、というのはどうだろうか。

とにかく要領を得ない長ったらしく無闇に難解で退屈な文章をひたすら載せる。

それを読んでいれば自然と眠くなり、朝にはスッキリ目覚められる訳である。


おーこれいいじゃん!

これなら睡眠不足に悩む現代人のためにもなり、欲望が満たされるということは引きがあるってことでしょう。

これでブログ一日一万円、見えた!


ということで早速書き始めてみよう。


人間の形而上学的意味について、賢明な諸君はしっかりと把握できていると思う。

かくいう私も今日の芸術についての理論の前にあった無垢、さしずめニーチェが喝破したところのあの広い意味での解釈ではなく、神話的段階に於いて発現した自由という意味での無垢に感化され、つまり科学的啓蒙によってもたらされた現実主義的世界観が複雑性と多様性とを持って淘汰された後に浮かび上がってくるその重要な位相、それこそが意味という極めて特殊な条件を元にされたポエティックでノスタルジーな限界効用逓減のことであり、私たちは原初状態に於いてファクチュアルでドラスティックな生態学的全体論の正当性を証明するために




…いかんいかん、寝ていた。

眠くなる文章を書くために自分が寝ていたのでは話にならない。

ということでどうやら睡眠欲を刺激する文章を毎日ブログにするのは無理みたいです。


このように金儲けに関して無能であり、しかも労働意欲も全くないというどうしようもない人間ですが、百万円あげてもいいよというそこのお金持ち!あなたの支援、お待ちしております。

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