MONEY

コロナ禍以降より電子マネーの普及が進んでいる感じがする。


札や小銭を持つ必要もやり取りする必要もないし、タッチすれば決済ができ、便利だし、直接の接触を避ける今の状況にもマッチしている。

(自分が使ったことがあるのはメルカリのメルペイとパスモだけだが…)


その中で気になるのは、チャージされるお金のことである。


パスモだと、駅の券売機(といったらいいのだろうか)で札を入れ、カードにチャージする。

入れたら入れた分の電子マネーが使えるのだが、例えば千円チャージするつもりが間違って一万円チャージしてしまった場合、返金ができない。

駅員さんに言えばもしかしたら対応してもらえるかもしれないが、券売機にはその機能は見受けられない。

別に金額が減る訳じゃないからいいじゃん、いいじゃん、EEJUMP、てなもんではあるが、パスモを使えない店もあるし、不都合があることもあるだろう。


しかし基本的にチャージしたら戻すことはできない。

同じ千円なのに、現金→電子マネー、はできるのに、電子マネー→現金、ができないというのは不思議だ。


ということは、なんとなく、コンビニでアマゾンギフト券や図書カードを買ったりするのと同じように、千円で千円分の電子マネーを買っている、ということなのではないかと思い始めた。


そうなると、現金と電子マネーでは全くお金の種類が違うということになる。


そもそもどこかの店で電子マネーを使ったとして、使われた店側としては現金への互換性が無ければ意味はない訳で、となるとやはり電子マネー→現金、という変換は実はできるはずだ。


現金は日本銀行券というように、その価値を日本政府が担保している。

それと同じように電子マネーのその価値(つまり電子マネーは現金と同じ価値がありますよということ)を担保する何かが必要になる。

要は、使われた電子マネーと同じ額の現金を払うものがいるということだ。


となると、PayPayならPayPayの会社が電子マネー使用者からお金を預かって電子マネーへ変換しているのだから、そこから店側に現金を支払っている、ということだろう。


ただここでひとつ疑問ができる。


使う側に現金と同じ額の電子マネーを提供し、その額分の現金を使われた店側に払うのだから、理論上はプラスマイナスゼロとなる。

一時的に現金をストックしておくことはできるかもしれないが、電子マネー運営会社はどうやって利益を出しているのだろう…


何なら初回ポイントプレゼントとか色々サービスを聞くし、それだけやって使ってもらうメリットって何かあるのだろうか。(むしろマイナスじゃね)

コンビニならレジの人件費削減とかあるかもしれないが、それだけの為に電子マネーを導入するのもうまみがない気がする。


うーん、これは電子マネー業界のこともよく知らないし、わからない…

クレジットカードのように年会費があったり、貸し付けをやっているならわかるのだが。


世界的にこれから先、現金から電子マネーへと移行していくのは間違いないと思うが、やはり国際通貨となると完全にそうなるのには時間がかかりそうな気がする。


現在は国が現金を発行する量を調整することで、経済のバランスを保っている。

電子マネーになるとただのデータなので、刷るとか物理的なことは関係なく、理論上はいくらでもお金を発行できることになる。

国際的な取引でも、ただのデータとデータなので、変換は簡単かもしれないが、何かと弊害が出てくるのではないか。


金本位制の頃流通させる額と同じだけの金のストックを国が用意していたように、電子マネーをメイン通貨としてもその電子マネー発行額と同じだけの現金を用意しておくような状態がしばらく続くかもしれない。


お金は抽象的な存在であるが、完全なるバーチャルになるまでには人間の固定観念というバイアスがかかりそうな気がする。


コロナ禍で電子マネー化の流れが加速してきたのはおもしろいことで、行く末を見守っていきたいと思っている。


相場に手を出す気はないが、新しいお金の種類という意味で仮想通貨の存在も気になるところである。

完全に勉強不足だけど…


ということで終わります。

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