昨日少し書いて思い出したが、ノストラダムスの大予言というのがあった。
おそらく三十代以下の人はピンとこないと思うが。
簡単に説明すると、1999年7の月に恐怖の大王が降ってきて地球が滅亡する、という、ノストラダムスという人の予言で、それについての特番が放映されたり、ヒット曲の歌詞に使われたり、とにかく当時は知らない人がいないくらいのブームになっており、90年代の小学生にとっては恐ろしさしかないというか、自分は99年に高校一年生で死ぬんだと思っていた。
とにかくそのことを考えたくなくて、その話題が出ると逃げ出したり、やめてくれ!と喚いて耳をふさいだりしていたが、それをおもしろがった兄やその友達、上級生などがしきりにその話をしようとしてきて、逃げてもしつこく追って来たりするので、ついに泣いてしまったこともある。
しかし結局地球は滅亡することなくあっさりと1999年の7の月は過ぎ去り、それから二十年以上も経っているので笑い話でしかないが、当時の世紀末的なムードというのには不思議なものがあった。
他にもオカルト的なものが流行っていて、矢追純一のUFO特番や宜保愛子の心霊番組、超能力番組などもよくやっていた。
Mr.マリックもまだ手品ではなく超能力(ハンドパワー)と言っていたし(登場曲がアート・オブ・ノイズの曲だと最近知った)テレビでスプーン曲げをやっていて、影響されて自分も家のスプーンを曲げようとしていた。
他にも人面犬や人面魚、てけてけ、ベタだけどトイレの花子さん、口裂け女なども流行っており、怖くて仕方なかった。
今考えるとそういうものが最終的にオウム真理教の一連の事件や神戸の酒鬼薔薇事件などに繋がっていったようにも思う。
オウム真理教も事件になる前はテレビでよく特集されていて、色物新興宗教というか、ちょっと変なおもしろオカルト集団、みたいなイメージだった。
そういう中でも個人的に一番印象に残っているのが、呪いの話、というやつで、童謡・さっちゃんに関するある話を聞いてしまうと、夜中寝ている自分の元にさっちゃんがやってきて、足を切り落とされてしまう。
それを回避するには枕元に本物のバナナか絵に描いたバナナを置いておかなければならない、というもので、類似の話で桃太郎というのもあったが、とにかくみんなその話題で持ちきりだったので、話を聞かないようにするのに必死だった。
上級生の中には枕元のバナナの絵が一本なくなっていた、と話す人もいたりして、バカバカしいと思われるかもしれないが、本気で信じて、話を聞いてもないのに毎日枕元にバナナの絵を置いて寝ていた。
今考えると、そういう話がリングの呪いのビデオの元ネタかもしれない。
歳も歳だし、あまりオカルト的なものに興味はなくなってしまったのだけど、いつも子どもたちはおばけや妖怪などが好きだし、その時々に合わせた怖い話が流行っている、というのはおもしろい現象だと思う。
ちなみに、僕は何度か心霊体験的なものをしたことがあるのだが、そういう時には「おばけなんてないさ」を大声で歌うようにしている。
おばけなんてないさ
おばけなんてうそさ
ねぼけたひとが
みまちがえたのさ
これをエンドレス。
以前ケンドーコバヤシさんがテレビでそうしていると言っていたのを真似しているだけだけど、結構効果あるのでオススメです。
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