シャツを洗えば

休日には洗濯をする。


我が家にはスペースの問題で二層式の小さな洗濯機しかなく、洗濯物が溜まると何度も洗濯機を回さなければならなくなる。

というか、洗濯する時には色物と白物の二回回すのが普通であり、洗い一回十五分、すすぎ十五分、脱水四分のかける二なので、単純計算でも一時間以上かかることになる。


いや、全自動でも一回でそれくらいかかるよ、と思われる方、甘い。


二層式の場合、洗いを終え、水を排水し、また水を溜め、すすぎへ移行するのであるが、その水を替えている間というのが地味に時間がかかる。

夏場なら窓を開けっ放しでもいいが、(ベランダに洗濯機置き場があるのだ)冬場では寒いので排水する時に窓を開け、排水に目盛りを合わせてから窓を閉め、しばらくしてから排水できたかどうか窓を開けて確かめ、できていたら蛇口をひねり水を出してから窓を閉め、少し待って水が溜まったかなという頃にまた窓を開け、水の量を確認し、すすぎを始め、窓を閉める。


このように寒い中何度も窓を開けて確認しなければならないのが億劫で、ついつい水を出しっぱなしにしたまま放置してしまったり、排水したまま放置してしまったりする。


この手間が洗いとすすぎで一度の洗濯につき二回、洗濯物が溜まるとそれが四回、六回と増えていくので、加速度的に面倒臭さが増す。

そして狭いベランダなので、いっぺんに洗濯しても干せるスペースがない。

結局午前と午後の時間差で干すなどとなってくるが、そうするとほぼ一日洗濯をして終わってしまう。


ということは休みの日にいっぺんにやるのではなく、短いスパンで夜仕事から帰った後などに洗濯して干しておけばいいのだろうか?

しかし夜の間ずっと干しておくのはどうなんだろう。

夜家へ帰ってから洗濯するのも結構面倒であるし、寒いし、早く飯食ってダラダラして寝たいし、そういうことばかりの自分は生活力のない人間かもしれない。


洗濯物もすぐ溜まる。

下着、靴下、Tシャツ、ワイシャツなどは一度着たら洗濯するし、それに加えて冬場は着るものが大きいので家の洗濯機ではいっぺんに何枚も洗濯できない。

洗濯物入れの下の方には、入れたままずっと洗濯されていない大物たちが永久凍土のように固着しており、いつその身が清められるのかは、まさしく神のみぞ知る、といった状態である。


ちなみに今も洗濯中であるが、洗い終わりの排水後放置したまま実際の洗濯の時間以上経ってしまっている。


他にも、洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたり、着るものに関することは結構手間で難しいことが多い。

服の保管も放っておくとカビが生えていたり、冬物のクリーニング代が思いのほか高かったり、虫に食われたり、ああ、考えるだけで大変だ…


家事って家電の進化でだいぶ楽になったとは思うが、やっぱりそれでも大した手間である。

お金を稼ぎ、生活を維持し、まともに暮らせている人は偉いしすごい。


まずは身の回りから、とはよく言ったものであるが、自分も面倒だとかばかり言っていないで、もう少し家事を楽しんでやる術を身に付けたいものである。

怪 楽 庵 web

宅録ユニット・怪しからんの運営する、たのしいWebサイトです。

0コメント

  • 1000 / 1000